おはようございます。
　先週金曜日は１年生の川越校外学習でした。厳しい暑さの中、中学生になって初めての校外での取組でしたが、班で協力しながら、計画に沿って行動をすることができました。最後まで全員がやり切れたことはとても素晴らしかったと思います。できたこと、もっとできたこと、できなかったことなど反省はあると思いますが、先輩たちも川越校外学習をスタートとして大きく成長してきました。１年生の皆さんのここからさらなる成長を楽しみにしています。
　さて、本日皆さんに話をしたいことは、自分自身の体、命を自分自身で守るということです。２，３年生には６日金曜日に朝の学活で話があったと思います。
　自分自身の命を自分自身で守る。ということですが、私たちは生まれたての赤ちゃんの頃は、保護してくれる方が見ていただけなければ命は守れません。そして幼児と呼ばれるところまで成長すると、自分自身で行動することができるようになりますが、やはり、保護してくれる人や関わる大人が注意深く見ていなければ、やはり命を守ることは難しいと思います。例えば、何か興味のあることがあれば、その先に何があるかを考えられずに、高いところから落ちてしまったり、食べてはいけないもの等を口の中に入れてしまったりします。さらに成長すると、幼児、小学生と経験を重ねていくうちに、これをしたら危ないとか、怒られるとか、自分ではなくまわりの人を傷つけてしまうなど、考えて行動することができるようになり、自分自身で命を守れるようになっていきます。そして、今、皆さんはこのような経験を経て中学生になっています。これまでの経験から、自分のやろうとしていることの先に何があるのか見通すことができるようになっていますので、落ち着いて考えて行動することにより、自分自身の命を守ることができると思います。
　ではなぜ、このような経験を経て中学生になっている皆さんが、危険なことに気付かずに行動してしまうことがあるのか考えてみました。その中で、ひとつ気になるのが、自分自身の経験にないことが情報としてあふれていることではないかと思います。ＳＮＳ等で配信されるものでは、「おもしろい、楽しい」というような視点で作られているものがたくさんありますが、実際には危険を伴うものが少なくないと思います。経験すること＝命や体を失うことになりかねないものです。もう一つは、ダメだと気付いている人が止められない。というところだと思います。幼いころに自分の命を守ってくれた大人に変わるのは、自分の近くにいる友達や仲間の存在だと思います。危険が伴う行動を身近なところで感じたときには、相手のためにも、止める勇気をもってほしいと思います。
　私は、２３歳で教員となって、今年で３０年目を迎えています。これまでの３０年間で、在校生を４名亡くしています。理由はさまざまですが、命を失うことの辛さは、これ以上ない辛さとして、ご家族や仲間の心に残り続けます。私にとっても一生心に残り続けると思っています。自分自身の努力でもどうにもならないこともありますが、自分自身の行動で何とかなるのであれば、命は自分自身で守っていくことが大切です。一つ一つの行動をよく考えて、この行動の先に何があるのか、おもしろい、楽しいを優先するのではなく、安心安全を心掛けた行動を本気で考えてほしいと思います。

　皆さん、おはようございます。今日は２学期の始業式です。忙しかった１学期を終えてこの夏休みはリフレッシュできましたか。校長先生は、昨年の１０月から２匹のワンコと一緒に暮らしていますが、ワンコ達との時間をたくさん過ごすことができました。自然と笑顔が増え、とても癒される日々でした。また、パリオリンピックで活躍しているアスリートの皆さんの姿を見て、感動の涙を毎日のように流していました。笑ったり泣いたり…このような時間があることで、また次へのエネルギーになると感じます。今の私は生徒の皆さんと一緒にがんばろうという気持ちになっています。生徒の皆さんはどうですか？１学期を終えて、体力的なことはもちろんこのこと、心の部分でも目に見えないような疲れを感じた人もいたのではないでしょうか。受験を目指して勉強している３年生はきっと夏休み中もさらに忙しい毎日を過ごしていたと思いますが、この夏休みで体力的にも心の部分でもリフレッシュしているといいと思います。２学期も生徒会選挙、合唱コンクール、校外学習、職場体験、定期テスト、７組の宿泊学習など、多くの取組が予定されています。今この時間を大切に、仲間を大切に、そして「当たり前」にできることに感謝の気持ちをもって取り組んでください。２学期も生徒の皆さんの活躍する姿を見ることを楽しみにしています。
　さて、９月１日は「防災の日」です。そして、８月３０日〜９月５日は「防災週間」です。先週から台風１０号によって日本各地で大きな被害が出ていますが、この夏休みは、８月８日に宮崎県沖で大きな地震が起きました。南海トラフ地震臨時情報　巨大地震注意が発令されました。その次の日には神奈川県でも大きな地震が起きています。また、台風に関しても、過去最大級の台風が接近し、避難指示が出た地域もありました。ゲリラ豪雨の報道はほぼ毎日であり、浸水の被害なども連日起きています。まさに「防災」を考える夏休みとなりました。皆さんもこのあと避難訓練として、「災害があったときにどのように行動するか」などをこの後学習します。また、今日配布する学校便りにも「防災週間を自分事として考える機会に」という記事を掲載しています。ぜひ、ご家庭でも話題にして「防災」「もし震災が起きたら」という視点で自分事として考えてみてください。
最後に、２学期を楽しみにしている人が多いと思いますが、２学期が始まるにあたり、気持ちが前に向かなかったり、不安があったりするようなことがあれば、遠慮なく先生たちに知らせてください。また、学校にはスクールカウンセラーさんやスクールソーシャルワーカーさんがいますので、相談してください。必ず皆さんの気持ちをしっかりと受け止めて、困っていることや不安なことを一緒に考えていきますので安心してください。

　始業式のお話はこれで終わりますが、皆さんにお伝えすることがあります。
　３年生の副担任の井出美智留先生が今日から２か月間、介護休暇でお休みすることになりました。３年生の理科の授業は、西桃子先生と新たにお越しいただく大島佳子（おおしまよしこ）先生が２時間ずつ担当します。
　また、７組担任の岩崎智壮先生が今日から３月３１日までの期間、育児休業でお休みすることになりました。この期間の７組の担任として、原澤英子（はらさわふさこ）先生が担当することになりました。原澤先生には後ほどごあいさつをいただきます。担当の先生が変わることで不安な気持ちになる人もいるかもしれませんが、新たに担当する先生も生徒の皆さんのために精一杯、授業などに取り組んでくれます。どうぞよろしくお願いします。