３学期が始まって約２週間が経ちました。ニュースでは、インフルエンザの
大流行について連日伝えられていますが、花南中では、少しずつ感染する人は増えているものの、教室内での感染拡大は起きていません。これは、生徒の皆さんの感染対策への意識が高いことが理由だと思います。これからもぜひこのような意識を持ち続けて乗り越えていきましょう。
　先日、土曜授業公開が行われました。今回の授業公開では、入学予定の６年生の児童や保護者の方にご案内をしていましたが、１００名を超える小学生関係の方が来校し、授業や午後の部活動見学に参加してくれました。受付で小学生に「今日はどんな授業を見たいですか」と声を掛けました。「初めて中学校の授業を見に来たので楽しみです」「中学１年生の授業を見たいです」「英語や数学の授業を見たいです」「きれいな体育館を見たいです」など、とても興味をもってきてくれたことがわかりました。２，３時間目には１年生の教室は廊下もいっぱいになるほどの人がいました。学校公開終了後のアンケートを見ると、「中学生の生徒の皆さんが一生懸命にそして楽しそうに授業や部活動に取り組んでいる姿を見て安心した。」「見学することができてよかった」というような感想をいただきました。普段通り、今できることを大切に取り組んでいる花南中の生徒の姿を見ていただくことができて校長先生としてもとても嬉しかったです。２月５日には、小学生の体験入学があります。委員会や部活動の紹介など、準備を進めていただいていると思います。皆さんも入学前はそうだったと思いますが、小学６年生もとても楽しみにしていると思います。私も一緒に動画などを見ることを楽しみにしています。生徒会の皆さんが中心となって説明などを行ってもらうことになりますが、よろしくお願いします。
　今日はあいさつについて少しだけ話をしたいと思います。校長先生は、毎朝正門か南門に立って生徒の皆さんの登校する姿を見ながらあいさつを交わすことを楽しみにしています。ちょっとしたコミュニケーションですが、顔を見てあいさつをしてくれるととても幸せな気持ちになります。心の中で、「今日も１日がんばれ！」そんな気持ちであいさつをしています。このところ寒さが厳しくなっているので、あえて元気よく大きな声を出そうと思っています。「あいさつは心をつなぐ合言葉」と校舎の中に掲示がされています。かつての先輩が考えてくれた標語なのだと思いますが、その通りだと思います。これからも皆さんと気持ちの良いあいさつを交わしたいと思います。声に出してあいさつを交わし、笑顔あふれる花南中であってほしいと思います。

　今日は３学期の始業式です。冬休みを終えて気持ちも新たにこの場にいる人がほとんどだと思います。３学期は、新学年に向けての準備としてとても大切な時期となります。３年生は、自分自身の卒業後の進路に向けて、２年生は、最上級生になる年に向けて、１年生は、新たに入学してくる後輩のお手本となる年に向けて、それぞれ考えているのではないかと思います。皆さんにとって、新たな目標に向かって、自分自身を成長させ、向上できる１年となることを願っています。先生たちも皆さんを応援しています。
　１年前のこの日には、能登半島地震のお話をしました。この１年間で、地震だけでなく、豪雨での災害も重なり、１年を経過した今でも復興は思うように進んでいないという話を聞いています。箱根駅伝で優勝した青山学院大学の原晋監督が初日に１位で箱根の山にゴールした際にインタビューにこたえていたコメントがとても印象に残っています。「能登震災から１年、まだまだ苦しまれている多くの被災者の方に少しでも元気を、走りを通してお届けする。そういう思いで本日戦って参りました。苦しい場面ありましたけど、能登の皆さんからしたら決して苦しいものではない、喜ばしいものでありました」と話し、今も被災地で苦しむ人々に想いを寄せて話をしていました。今まさに走り終えたところで、これまでの血のにじむような日々の努力の成果として、その瞬間の喜びを伝えることよりも、被災されている方への配慮、そして、今、駅伝ができることへの感謝の気持ちなどを真っ先に伝えられる監督の想いや人柄に、とても心を動かされました。このような気持ちを伝えることは能登半島で今もなお復興に向けて苦しんでいる方にとって、力になったのではないかと感じました。
本日配布した学校便りには、地域学習コーディネーターの方への感謝の気持ちについて記載しています。いつのまにか事務室前などにきれいな花が植えられていたことに気付いていた人もいると思います。このような取組は、生徒の皆さんが少しでも学校生活を心地よく過ごしてほしいというコーディネーターさんやボランティアに参加していただいている保護者の方の願いから成り立っています。寒さに負けずにきれいな花を咲かせている植物の力強さ、美しさを感じて自分も頑張ろうという気持ちになります。
コロナ禍やこのような震災に触れることで、私は多くの場面で「当たり前と思っていることへの価値や感謝の気持ち」について話すことが多くなりました。生徒の皆さんは中学生ですから、中学生でしかできないことを経験し、仲間とともに成長していくことは大事なことです。そのような時間をぜひ大切にしてほしいです。そして、感謝の気持ちをいつももっていられる人でいてほしいと願っています。
　さて、インフルエンザの流行は、年を明けても猛威を振るっているようです。３年生の受験が今月後半から本格的に始まります。万全の体調で臨むことができるように、また、２月に予定してる１年生のスキー教室が無事に実施できるように、今後は、今まで以上に感染拡大を防止できるように生徒の皆さん自身も意識を高めてください。

　皆さん、おはようございます。今日は２学期の終業式です。学校行事の中で儀式と呼ばれ、これまでの生活を振り返り、次への想いなどを考える切り替えをするような行事です。
　２学期は、１年生の校外学習、生徒会選挙、合唱コンクール、職場体験、定期テスト、７組の宿泊学習、など、多くの取組が行われ、それぞれの取組を通じて皆さんは大きく成長しました。２学期の始業式では、今この時間を大切に、仲間を大切に、そして「当たり前」にできることに感謝の気持ちをもって取り組んでください。という話をしました。皆さんにとってどんな２学期だったでしょうか。
このあと担任の先生から手渡される通知表には、学習面について、ここまで皆さんが努力してきた成果が示されています。数字を見て「よかった」「わるかった」と一喜一憂するのではなく、この結果を受け止めて次に何をするか。具体的にどこにどれだけの力をかけて自らを向上させるか考えてみてください。
　少し話は変わりますが、１２月になってから、３年生の面接練習を行っています。面接の中で、「最近の世の中で起きている出来事などであなたが興味をもっていることはありますか」ということを聞くことがあります。皆さん思い浮かべてください。どんなことが思いつきますか。今年の３年生のほぼ２人にひとりが同じ話題について回答しています。さて何でしょうか。それは、『闇バイト』についてです。皆さんもニュースなどで何度も聞いたことがある言葉ではないかと思います。指示役、実行役など役割があることでも知られていますが、実行役と呼ばれる、実際に強盗に入ったり、人をだましてお金を取りに行ったりするような仕事？をまるでアルバイトを募るようにネット上で募集されているようです。低リスク高収入などというおいしい言葉につられて、申し込み、自分の個人情報を登録してしまうと、もうそこから逃げ出すことができないと思い、このような犯罪に加担してしまうことがあるようです。
ＳＮＳによる犯罪は、巧妙になり、私たちのすぐそばに危険が潜んでいます。ゲームでもっと課金したい。きれいな服を買いたい。などお金がほしい理由は様々だと思いますが、このような誘いに乗ってしまうことは取り返しがつかないことにつながってしまいます。皆さんと同年代の若者が実際に罪を犯してしまってつかまっていることも珍しくありません。
　今年１年間で、ＳＮＳの危険性については、様々な場面で話をしてきました。「個人情報の拡散をしないこと。」「ＳＮＳを通じたいじめをしないこと」など、セーフティ教室などでも生徒の皆さんに考えてもらいました。皆さんを守るために、ＳＮＳの使い方などにはぜひ注意してください。また、何か起きてしまって困っているときには、一人で悩まず、必ず保護者の方や先生など大人に相談してください。
　さて、冬休みを終えた３学期当初には１年生のスキー移動教室が計画されています。３年生は、いよいよ受験の本番です。昨年までは、新型コロナウイルス感染症を心配していましたが、今年はインフルエンザの流行が見られます。年末年始は、ご家庭で過ごす時間が増えると思いますが、スキー教室が無事に実施できること、入試に向けて体調万全で臨めるようにすることなどを考えて、感染防止対策をしっかりと意識をして行動してください。この冬休み、３年生は自分の進路に向けてさらに頑張らなければならないこともあると思いますが、各ご家庭で気持ちを少し緩めて過ごす時間があるといいと思います。生徒の皆さん一人ひとりが充実した冬休みを過ごし、心も体もリフレッシュして新学期を迎えられることを願っています。