自閉症・情緒障がい特別支援学級の開設に向けて
- 公開日
- 2024/11/28
- 更新日
- 2024/11/28
校長室から
10月になり、朝夕は大分過ごしやすくなってきました。校内では、夏休みから始まった北校舎2階での自閉症・情緒障がい特別支援学級への改装工事が佳境を迎えています。
さて、私たちは一人一人顔が違うように、それぞれ個性や特性があります。これを球体に例えると、みんなが同じ大きさの球体というわけではなく、人によって大きさが異なっていたり、ある部分が出っ張っていたり、へこんでいたりします。
例えば、自分の興味のある分野に対して高い集中力を発揮して、知識を深めていくことができる人は、仕事をする上での武器となり、専門性を活かすことで大きな成果を上げることもできます。また、手順が決まっていてルーティン化された業務は、確実に着々とこなすことができるので、こういう人たちは、デザイナーやエンジニア、プログラマーや研究者などに向いていると言われています。
一方で、考えやアイデアがたくさん浮かぶことが多く、他の人にはない独創性や発想力が仕事に役立つという人がいます。また、新しい事業やプロジェクトの立ち上げ、コミュニケーションが鍵となる営業など、行動力が必要な場面で力を発揮することができる人がいます。こういう人たちは、営業や販売職、デザイナー、経営者などに向いていると言われています。
このように自分の個性や特性に合う環境が整うと、私たちは自分の能力を発揮することできます。しかし、環境が整わなかったり、短所が際立ってしまったりする場合は、学習面や行動面、対人関係において様々なつまずきや失敗経験をくり返し、精神的ストレスや不安感を増したり、自信や意欲の喪失、自己評価や自尊感情の低下などを招いたりしてしまうことがあります。それは大人でもこどもでも誰でも同じです。
学校は、たくさんの生徒が一堂に会し学んでいるために、どうしても同じ学校価値観を生徒に要求し、同じ対応をせざるを得ないところがあります。そうすると、生徒によっては適応できなくなり、学力不振を始め、不登校やひきこもり、反抗的な態度や反社会的行動等の症状として現れてくることがあります。
学校としては、様々な特性や性格をもっている生徒が、できるだけ一緒に学ぶということが原則としてありますが、今後は、多様な学びの場と、専門性のある教員が確保された選択肢が必要になってきます。その選択肢の一つが、来年4月に開設される自閉症・情緒障がい特別支援学級です。この学級の開設によって全ての生徒を網羅できるわけではありませんが、様々な個性・特性のある生徒がいる中で、一つの選択肢ができることは大変意義深いと思います。
これから学校では生徒会の力を借りて新学級の名前を考える取組を始めます。決まりましたら、また皆様に報告したいと思います。これを機会に保護者・地域の皆様にも新学級のことを知っていただけると幸いです。