本日全校朝礼を行いました。
校長より、令和4年4月1日に施行された「教育職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する法律」の趣旨及び目的を踏まえて、生徒向けに話をしました。
また、生活指導主任からは安全指導として、今後の台風などの災害に対する備えの話と、登下校時の交通事故防止についての話がありました。特に夕方の薄暗いときは車から歩行者が見えにくいということを改めて伝えたうえで、自分たちで身の安全を考えて行動することの大切さについて話がありました。
朝礼 校長あいさつ「生徒の皆さんの心や体を守ります」
皆さん、おはようございます。始業式からまだ数日しかたっていませんが、久しぶりに友達や先生と会ってどうですか。生徒会選挙に向けて朝から選挙活動をしている姿を見ました。学校を自分たちの手で創っていこうとする前向きな姿を見て嬉しくなります。また、朝から積極的なあいさつやことばが交わされるのもいいですね。
さて、今日は皆さんに先ほど配布された2枚のプリントについて話をします。「学校生活を楽しく過ごすために」と書かれているプリントを見てください。生徒の皆さんが先生から、「いやだなあ」「困ったなあ」と感じることをされたときと書かれています。
学校の先生は、生徒の皆さんが成長するため、成長を願い、学習指導をしたり、日々の生活の中で課題を見つけて指導したり、皆さんの行動を見てほめたり、場合によっては叱ったりすることがあります。
叱られたり、自分ではなかなか認めたくないような課題を指導されたりすれば、当然、先生に対して「いやだなあ」とか、これからどうしよう「困ったなあ」などと思うことはあると思います。きっと1度くらいはそのようなことを感じたことがあるのではないでしょうか。私も中学生の頃は、何回も先生に叱られていたので、そんな気持ちになったことがあります。
しかし、このプリントに書かれている「いやだなあ」「困ったなあ」はそのようなもとは違います。
セクシャルハラスメントや性暴力という言葉を聞いたことがありますか。相手が嫌がっているのに、性的な言葉を言ったり、体を触ったり、見せつけたりする等、性的な言葉や行動で、人を傷つけることを、セクシャルハラスメントや性暴力と言います。体に触る行為だけではありません。LINEやメールで性的な言葉を送って、人を傷つける行為も含まれます。このような行為は、どんな理由があっても、誰であっても、決して許されるものではありません。
本来、先生と生徒の関わりの中で、このようなことが起こることはありません。それでも、この話をしなければならないのは、残念ながらこのようなことが起きてしまって、傷ついてしまう子供が実際にいるからです。そのような行為から皆さんのような子供たちの心や体を守るための法律が今年の4月にできました。
このプリントに書かれていることをあらためて皆さんに示すまでもなく、これまでも花南中の先生たちは皆さんに接してきました。何度も生徒の皆さんに話をしていることですが、生徒の皆さんは、私にとって自慢の生徒です。この学校の校長先生になることができて心から幸せだと思っています。そして、そんな皆さんと毎日一緒に学校生活を過ごし、皆さんの成長を支えている先生たちも私にとって自慢の先生です。この花南中では、このようなことで生徒の皆さんの心や体を傷つけることが起きないことを約束します。
もし、万が一このようなことで、「いやだなあ」「困ったなあ」と思うようなことがあれば、保護者の皆さんや信頼できる大人に相談してください。校長先生も責任をもって対応します。もう一枚のプリントには、相談窓口の紹介があります。身近に相談できる大人がいないような場合は、電話やメールなどでこちらに相談できます。
朝からこのような話を聞くのは少し嫌な気持ちになる人もいたかもしれません。花南中の先生たちは、これからも生徒の皆さんの成長と幸せを願ってしっかりと関わっていきますので安心してください。