学校日記

3学期始業式 校長挨拶

公開日
2024/01/11
更新日
2024/01/11

校長室から

みなさん、おはようございます。はじめに、能登半島地震により、犠牲となられた方々に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。被害を受けられた皆様の安全と、一日でも早く平穏な生活に戻られますことを心よりお祈り申し上げます。

さて、いよいよ3学期が始まりました。皆さんは、どのような冬休みを過ごしましたか。年が明け、今年の目標を決め、気持ちを新たにした人も多いのではないでしょうか。

年末には昨年一年間を振り返ったテレビ番組が放送されていました。
私は、大晦日にWBCや大谷翔平選手の活躍を取り上げた番組が印象に残っています。

そこで、今日はWBC侍ジャパントップチーム前監督の栗山英樹さんが、鎌倉にある円覚寺のお坊さんと行った、雑誌(致知)での対談の一部を紹介します。
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〈横田〉
決勝戦の最後がトラウト選手との直接対決。
あの場面をご覧になっている時の監督は、これで抑えてくれると微塵も疑いがなかったわけですか?

〈栗山〉
監督の仕事っていうのは、最悪の状況でも負けないようにすることです。3対2と1点リードで迎えた9回表、翔平をマウンドに上げた時、野手も2人交代して守備固めに入りました。

「もし同点にされていたらどうしたんですか」って、後で周りからも言われたんですけど、僕があそこでほんの一ミリでも同点になるとか負ける可能性を頭に描くと、そのとおりになってしまうと思ったんですよ。

翔平の覚悟も感じていたので、あの采配は、絶対にこのイニングで終わらせるというメッセージでもありました。

〈横田〉
両者ともメジャーリーグを代表する選手ですから、おそらく技術の差はほとんどないと思うんです。
でも、監督もお読みになっている『孟子』に、「浩然の気」という言葉が出てきますね。
これは大河がとうとうと流れていくような、この上なく強く大きく真っ直ぐな気のこと。
大谷選手の浩然の気が相手バッターを圧倒していったんじゃないかと感じました。

それから、準決勝のメキシコ戦で9回裏に劇的な逆転勝利を呼んだのも、先頭で彼がヒットを打ち、ヘルメットを投げ捨てて全力疾走し、二塁まで到達してベンチに向かって叫びましたよね。
あれで気の流れが変わって、こちらに引き寄せたと思うんです。

〈栗山〉
普通の選手は、ああいう追い込まれた状況に直面すると、プラスとマイナスのイメージがどちらも頭の中に浮かぶはずです。

ただ、翔平の場合、「もしダメだったら」というマイナス思考が浮かんでいるようには見えない。
プラスになるんだって100%信じて行動する。

ちょっと無理かなと思うようなことを僕らが要求すると、彼はすごく嬉しそうな顔をしてやってくれます。

要するに、自分ができないと思われることにチャレンジすると、達成できてもできなくても自分のレベルが引き上がる、能力が高まるということを知っているんじゃないでしょうか。

〈横田〉
決してマイナスには捉えないわけですね。

〈栗山〉
はい。「ええ?」って否定的な態度を取ることは全くありません。
「面白そうですね。行っちゃいますか!」みたいな雰囲気をいつも出しています。

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 皆さんいかかでしょうか。自分にとって難しいとか、自分ができないと感じたことを求められたとき、多くの人が嫌な顔をしたり、できない理由を言ったりします。それは大人でもあります。

そうではなく、仮に達成できてもできなくても、自分のレベルが引き上がる、自分の力が高まると信じて、いろいろなことに挑戦していくことが大切だと、大谷翔平選手の姿勢は私たちに教えてくれていると思います。

3学期の登校日数は、50日ほどです。次の学年・ステップに向けた準備期間でもあります。

今学期、さらに今年一年、皆さんが一層成長することを祈って、始業式の挨拶とします。