学校日記

「ランドセルは海をこえて」内堀タケシさんの出前授業(3)

公開日
2025/12/22
更新日
2025/12/22

校長より

12月8日(月)

全員のこどもが付箋を貼り終わったら、
付箋を貼られた写真に注目させ、
付箋を貼ったこどもに

「どうしてこの写真に付箋を貼ったの?」

と、理由を発表させます。

「戦車が気になったから」
「とっても嬉しそうなのが印象的だった」
「校舎でなく、外で勉強しているんだ」

など、様々な気付きが発表されました。

その一つ一つの言葉を受けて、
内堀さんは一つ一つの写真の裏にある物語を語ってくださいました。


(3枚目の画像)

「この写真のある難民キャンプに行った時の話だよ。
 何千人もの人が戦争から逃げてこのキャンプにきていた。
 でも、食べ物なんか全然ないんだ。

 この時は、お医者さんを連れて行ったんだ。
 お医者さんが来たということで、すごい人が集まるのさ。
 みんな病気みたいなものだから。

 そんな医者に診てもらいたい人が、
 何千人もいるんだ。
 でもね、一日すごく頑張っても、
 診てあげられる人なんてたかが知れているんだよ。

 もう帰らなくてはいけないとなった時、
 どうしても子どもを見てほしいというお父さんが、
 離れようとしないんだ。
 結局その子のいるテントにいったんだ。

 お母さんが赤ちゃんを抱いていた。
 でも、お医者さんに赤ちゃんを渡そうとしたとき、
 お母さんは、赤ちゃんを差し出すこともできず、床に落としてしまったんだ。

 床に転がってしまった赤ちゃんは、
 痛かったし驚いただろうけど、泣きもしないんだよ。
 お母さんにも赤ちゃんにも、
 もう力がほとんど残っていなかったんだ。」

その後、内堀さんは、

「そんなことがあった数か月後、
 そんな、もう死にそうな人たちが必死で生きていた難民キャンプを、
 そこにタリバンが逃げ隠れているといって、
 アメリカ軍は、爆弾で攻撃したんだ。
 いいかい、それが戦争なんだ。」

と、話してくださいました。

伺っていてとても苦しい気持ちになりました。

同じ地球上で、
こうして空調の効いた安全で快適な部屋で、
私たちが学んでいる同じ時に、
命の危機にさらされて、
必死に生きている人たちがいる、
懸命に学んでいるこどもたちがいる、
その事実は、とてもショッキングでした。

こうしたことを
「知らないでいたい」
「自分とは関係ない」
としてしまうのでなく、

しっかり見つめて、目をそらさないで、
しっかり関心をもって、
これから自分たちがつくっていきたい未来について、
真剣に考えようとするこどもを育てていきたいと考えます。