新入生誓いのことばに引き続き、在校生代表による「在校生誓いのことば」が新入生に向けて伝えられました。
2年間花南中で生活して成長してきた在校生代表からの「在校生歓迎のことば」は、不安があっても先輩や先生がひとりひとりにあったアドバイスをしてくれるから大丈夫という安心感を新入生に与えるような温かいことばでした。
『先輩が後輩に見本を見せて、その先輩の姿を見て後輩が憧れる』という伝統が花南中にはあります。今日のことばのやり取りでも新入生はこのような伝統を早速感じたのではないでしょうか。
こんな先輩がいてくれたら安心ですね。
令和4年度 入学式 歓迎のことば
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
私たち在校生はみなさんの入学をとても心待ちにしていました。
みなさんは今日、新しい生活に胸を膨らませながらこの花小金井南中学校の校門をくぐってきたことと思います。また、それと同時に今までの小学校生活が終わり、大切な友達との別れや、真新しい環境での不安や悩みを心のどこかに抱えている人も多いと思います。私も入学した頃は、不慣れな環境での生活に不安を抱いていました。ですが、小学校のときよりも多くの友達や先輩、先生方と関わり、仲間と力を合わせて行事などに取り組むことで、自然とこの学校に慣れてきて、不安も消えていきます。
これからの3年間は、小学校生活とは大きく変化します。この学校は、自治力の高い学校です。自治とは「自分で治める」と書きます。文字通り自分たちで善悪を判断し、生活することで、大人への第一歩です。大人と言われるとまだ遠い未来だと思う人もいるかもしれませんが、この自治の力をつけることが、中学校でとても重要なことです。小学校からステップアップし、自分で自分自身を治められるよう、日々努力していきましょう。そして、新たにスタートすることが多くあります。新たにスタートすることといえば、きっと皆さんが楽しみにしているだろう、部活動がありますね。放課後だけでなく、休日、夏休みなどの長期休みにも活動し、大会に出場することもあるので、小学校のクラブ活動よりも本格的になります。個人やチームのスキルアップはもちろん、友達や先輩との絆を深めることができます。どの部活動も学年を超えた繋がりが強く、先輩から多くのことを学ぶ良い機会となります。みなさんは、どの部活動に入りたいですか。まだ決まっていなくて、もちろん大丈夫です。部活動に入る前に、興味のある部活動に体験入部できる仮入部という期間があります。ぜひ、そこで自分にぴったりな部活動を見つけてほしいです。また、学習面でも変わることがいくつもあります。まず、教科ごとに先生が変わり、授業時間が四十五分から五十分へと少し長くなります。そして、年に4回、定期テストがあります。試験範囲が広く、たくさんの教科を一気に行うので大変ですが、授業に集中して取り組めば心配ありません。日々の一つ一つの授業を大切にしましょう。そして、わからないところがあったら、教科担当の先生に質問してみましょう。先生方は必ず、丁寧にやさしく教えてくださいます。
ところで皆さん、この花南中には二大行事と呼ばれる運動会と合唱コンクールがあるのを知っていますか。クラスから選出される実行委員を中心に、運動会では優勝を、合唱コンクールでは金賞を目指して、クラス一丸となって取り組みます。もちろん結果は大切です。ですが、そこに向かって走り切った感動をみんなで分かち合うとき、結果より大きな達成感と、クラスの一枚岩の結束を感じることができます。一年生では他にも川越校外学習や、宿泊を伴うスキー教室があります。心に残る最高の思い出になるように、全力で取り組みましょう。
中学校生活の中では、辛いことやうまくいかないこともきっとあります。そんなときは、自分一人で抱え込まず、周りの友達や先生方、私たち上級生に遠慮なく相談してください。みなさんの周りには、あたたかい人がたくさんいます。みなさんは、一人ひとりものの捉え方や、考え方が違います。先生方はその人にあったアドバイスをしてくださいます。困っている人の心に寄り添い、必ず助けてくださいます。みなさんも、人としての在り方を尊重し合っていきましょう。今日からみなさんはこの個性あふれる花小金井南中学校の一員です。今日この日の出会いを忘れず、そしてこれからの出会いを大切に過ごしてほしいと思います。花南中で過ごす3年間は、みなさんの想像しているよりはるかに短いです。そして、この3年間は一生に一度きりの3年間です。仲間と共にたくさん笑ってたくさん泣いて、充実した3年間にしてください。一人ひとりが輝く、花小金井南中学校の伝統を受け継いでいきましょう。
最後に、みなさんが一日でも早く花小金井南中学校に慣れ、輝きを放つことを願って、歓迎の言葉とします。
令和4年 4月7日 在校生代表