皆さん、おはようございます。始業式からまだ数日しかたっていませんが、久しぶりに友達や先生と会ってどうですか。生徒会選挙に向けて朝から選挙活動をしている姿を見ました。学校を自分たちの手で創っていこうとする前向きな姿を見て嬉しくなります。また、朝から積極的なあいさつやことばが交わされるのもいいですね。
　さて、今日は皆さんに先ほど配布された２枚のプリントについて話をします。「学校生活を楽しく過ごすために」と書かれているプリントを見てください。生徒の皆さんが先生から、「いやだなあ」「困ったなあ」と感じることをされたときと書かれています。
　学校の先生は、生徒の皆さんが成長するため、成長を願い、学習指導をしたり、日々の生活の中で課題を見つけて指導したり、皆さんの行動を見てほめたり、場合によっては叱ったりすることがあります。
　叱られたり、自分ではなかなか認めたくないような課題を指導されたりすれば、当然、先生に対して「いやだなあ」とか、これからどうしよう「困ったなあ」などと思うことはあると思います。きっと１度くらいはそのようなことを感じたことがあるのではないでしょうか。私も中学生の頃は、何回も先生に叱られていたので、そんな気持ちになったことがあります。
　しかし、このプリントに書かれている「いやだなあ」「困ったなあ」はそのようなもとは違います。
　セクシャルハラスメントや性暴力という言葉を聞いたことがありますか。相手が嫌がっているのに、性的な言葉を言ったり、体を触ったり、見せつけたりする等、性的な言葉や行動で、人を傷つけることを、セクシャルハラスメントや性暴力と言います。体に触る行為だけではありません。ＬＩＮＥやメールで性的な言葉を送って、人を傷つける行為も含まれます。このような行為は、どんな理由があっても、誰であっても、決して許されるものではありません。
　本来、先生と生徒の関わりの中で、このようなことが起こることはありません。それでも、この話をしなければならないのは、残念ながらこのようなことが起きてしまって、傷ついてしまう子供が実際にいるからです。そのような行為から皆さんのような子供たちの心や体を守るための法律が今年の４月にできました。　　　
　このプリントに書かれていることをあらためて皆さんに示すまでもなく、これまでも花南中の先生たちは皆さんに接してきました。何度も生徒の皆さんに話をしていることですが、生徒の皆さんは、私にとって自慢の生徒です。この学校の校長先生になることができて心から幸せだと思っています。そして、そんな皆さんと毎日一緒に学校生活を過ごし、皆さんの成長を支えている先生たちも私にとって自慢の先生です。この花南中では、このようなことで生徒の皆さんの心や体を傷つけることが起きないことを約束します。
　もし、万が一このようなことで、「いやだなあ」「困ったなあ」と思うようなことがあれば、保護者の皆さんや信頼できる大人に相談してください。校長先生も責任をもって対応します。もう一枚のプリントには、相談窓口の紹介があります。身近に相談できる大人がいないような場合は、電話やメールなどでこちらに相談できます。
　朝からこのような話を聞くのは少し嫌な気持ちになる人もいたかもしれません。花南中の先生たちは、これからも生徒の皆さんの成長と幸せを願ってしっかりと関わっていきますので安心してください。

　生徒の皆さん、おはようございます。今日は２学期の始業式です。１学期の終業式は、２年生の２クラスが学級閉鎖の中で行われました。夏休み前から新型コロナウイルス感染症の感染が広がり、この夏休み中も、生徒の皆さんが感染したという報告をたくさん受けました。感染したとしても無症状や軽症で済んでいる人が多いという報道もありますが、治癒した後に後遺症が残っていて困っている人もいるようです。今週になって、東京都をはじめ、全国的に新規感染者数が減ってきているものの、いつ、どこで感染するかわからないという状況は大きく変わっていません。今日から始まる２学期も、学校内で感染を広げないために感染症拡大防止の対策を徹底していきましょう。手指の消毒やマスクを外した時の会話などはこれまでと同様に意識をしてほしいところですが、特に換気が大切ということが言われています。暑さも少しずつ和らいできていますので、教室の窓や出入口の扉、廊下の窓などを空けて、積極的に換気をするようにしましょう。
　１学期はコロナ禍を過ごしてきた過去の２年間と比べて多くの活動ができたことで、皆さんが大きく成長したと感じています。皆さん自身も何かをやり遂げたことによる達成感や満足感などを感じたのではないでしょうか。一方で、できることが増えた分、日々の活動が忙しくなったり、自分以外の人との関わりが増えたりして、体力的なことはもちろんこのこと、心の部分でも目に見えないような疲れを感じた人もいたのではないでしょうか。受験を目指して勉強している３年生はきっと夏休み中もさらに忙しい毎日を過ごしていたと思いますが、この夏休みで体力的にも心の部分でもリフレッシュしているといいと思います。。２学期も生徒会選挙、合唱コンクール、定期テスト、７組の宿泊学習など、多くの取組が予定されています。楽しみにしているものや不安に思うようなこともあると思います。自分の気持ちと向き合い、近くにいる仲間や先生たちと力を合わせて前に進んでいきましょう。
　本日「相談室通信」が配布されています。本校に勤務するスクールカウンセラーさんとスクールソーシャルワーカーさんが発行しているお便りです。お便りには、「苦しいときや困ったときに助けを求められる場所」ということが書かれています。２学期を楽しみにしている人が多いと思いますが、２学期が始まるにあたり、気持ちが前に向かなかったり、不安があったりするようなことがあれば、遠慮なく先生たちに知らせてください。また、学校にはスクールカウンセラーさんやスクールソーシャルワーカーさんがいますので、相談してください。必ず皆さんの気持ちをしっかりと受け止めて、困っていることや不安なことを一緒に考えていきますので安心してください。
２学期も生徒の皆さんの必死にがんばっている姿や笑顔をたくさん見ることを楽しみにしています。

花小金井南中学校　校長　堀井賢治

　皆さん、おはようございます。今日は１学期の終業式。本来であれば、体育館で、全校生徒の皆さんの顔を見ながら話をする予定でしたが、感染症拡大防止の観点から、放送による終業式となってしまいました。少し残念ではありますが、テレビ画面を通じて皆さんと一緒にこの１学期を振り返ってみたいと思います。
　まずは、花小金井南中学校創立以後初めての６学級１８５名の１年生を迎えた入学式からスタートしました。緊張していた１年生の皆さんも合同体育で３年生からラジオ体操を教えてもらったり、委員会や部活動で上級生と関わったりする中で花南中の生活にも慣れ、また安心して学校生活を送れるようになっていったように見えました。５月の連休が終わると学校中は運動会一色になりました。全校生徒が一緒になって運動会ができるのは３年ぶりのことでした。「雲外創天　燃やせ情熱」というスローガンのもと上級生の力強さや熱い思いを下級生が尊敬や憧れの眼差しを向けている姿を見て、とても嬉しい気持ちになりました。保護者の方を招いて学校行事を行うことができて生徒の皆さんの活躍している姿を見ていただくことができてとても良かったと思います。皆さんにとっても心に残っているのではないでしょうか。少し気が早いですが来年の運動会が楽しみです。運動会をひとつの区切りとして気持ちは勉強に向かいました。主体的に学習に取り組もうという話を朝礼でもしましたが、皆さんの授業の様子を見ていても積極的に授業に取り組もうとしている姿をたくさん見ることができました。期末テストが終わると、校外学習・修学旅行という楽しみにしていた校外での活動への取り組みが始まりました。特に３年生の修学旅行はこれまでの２年間に宿泊行事が中止となっていたことから、思い入れも強かったと思います。昨日の生徒朝礼では、それぞれの学年から取組の成果などについて発表がありましたが、素晴らしい取組でした。これらの取組の他にも進路関係の講話などもありました。振り返ると盛りだくさんの１学期でした。それだけ皆さんは多くの経験を重ねて成長したと思います。通知表の所見には、皆さんの普段の成長を一番近くで見てくれていた担任の先生がメッセージを記してくれています。皆さんのがんばったことや素晴らしいところなどたくさんほめてくれています。成績の結果ばかりに目が行く気持ちもわかりますが、担任の先生からの所見もしっかり受け止めてぜひ自信をもってください。
　明日から４２日の夏休みに入ります。新型コロナウイルスの感染拡大により、学級閉鎖になっているクラスもあります。感染力はこれまでよりも強いような気がします。皆さんや皆さんのご家族の健康を祈っています。様々な１学期の活動から疲れている人もいると思います。少し気持ちを緩めてホッとした時間を過ごしてもよいと思います。そして、気持ちを整えたらこの夏休みをどう過ごしていくのか考えてみてください。生徒の皆さん一人一人の目標は違うと思います。勉強、部活動、あらたな挑戦…とそれぞれの目標に向かって努力してみてください。先生たちは皆さんを応援しています。夏休みを終えてまたひとまわり成長した皆さんと２学期の始業式に会うことを楽しみにしています。

小平市立花小金井南中学校
校長　堀井賢治