おはようございます。今日から標準服での登校となります。これまで体育着での登校が続いていたので、少し窮屈な感じがするのではないでしょうか。成長期の生徒の皆さんが実際に半年以上標準服をほとんど着ていないのですから、本当に標準服が小さく感じているのかもしれませんね。１年生の中には、中学生になって標準服を着て学校に行くことを楽しみにしていた人もいると思います。ようやく学校で標準服姿の皆さんを見ることができて嬉しく思います。今日はこの標準服について少し話をしたいと思います。
先日、地域の会議に参加したとき、その会議の出席者の方から、「花南中の生徒は毎日体育着で学校に行っているようですが、何で制服を着ないのですか？」と質問されました。「新型コロナウイルスの感染症防止の対策として今は体育着で学校生活を行っていますが、もう少ししたら標準服での学校生活に戻ります」とお伝えすると、その方は、「花南中の生徒さんが制服を着て登下校する姿を見ることをいつも楽しみにしている」と満面の笑顔で話してくれました。その言葉の中から、開校当時から皆さんが着ている標準服姿の生徒を見てきた地域の方は、その標準服を着て元気に登下校したり、行事を行ったりしている『私たち地域の誇りである花南中』の生徒を見守ってきたという温かい思いを感じました。標準服ひとつ取っても、花南中を愛して支えてくれている地域の方の思いや歴史があるのだと改めて感じました。「花南の絆」は学校だけでなく、地域の中にもあるようですね。「花南の絆」の輪がどんどん広がっていくようでとても嬉しい気持ちになりました。これまでの先輩や皆さんが花南中の伝統を引き継ぎ、バトンを繋いできたからからこそ創り上げられた価値のある宝物だと思います。私もまた皆さんを誇りに思います。
　さて、今週末には離任式があります。先月の副校長先生の話にもありましたが、皆さんの想いを込めた歌声は必ず離任された先生方の心に響くことでしょう。この歴史ある標準服に身を包んで大きくそしてたくましく成長した姿を早く見せてあげたいと思います。素敵な離任式にしましょうね。今から楽しみです。

花小金井南中学校　校長　堀井賢治