校門に立ち、生徒の皆さんの元気そうな姿を見ることができて心から嬉しく思います。
さて、臨時休業が５月末まで延長されることになり、小平市では週に１回の相談日を設定することになりました。非常事態宣言が出され、「Ｓｔａｙｈｏｍｅ」「おうちですごそう」というメッセージが発信され、世界中の人が命を守るために必死に頑張っています。花小金井南中学校でも、この相談日をどのように実施するか、生徒の皆さんに何ができるのか、先生たちで時間をかけて相談しました。
　家庭で過ごしていた皆さんに対して体を動かす機会を作ってあげたい。これまで各自で課題に取り組んでいる皆さんに先生から直接学習について話をしたい。何か困っていることなどがあれば話を聞きたい。さらには、皆さんの大切な命を守るために新型コロナウィルス感染症にかからないように皆さんがどのような行動をすればよいのか伝える機会にしたい、というこのような思いから、生徒の皆さんを学校に集めるような形の相談日としました。
　ここにいる生徒の皆さんは、久しぶりに学校に来て、多くの友達とも再会してきっと嬉しかったり安心したりしているのだと思います。友達とたくさん話をしたい。ふれあいたいと思う気持ちもあると思います。先生たちも気持ちは同じです。しかし、そうであればこそ心配なことがあります。
　多くの人が集まることは、感染のリスクが高くなるということは皆さんもよく知っていることだと思います。今日、この相談日を行うことは同時にそのようなリスクをともないます。そのリスクを避けるために、皆さんは次に話す３つのことよく考えて行動してください。

　１　教室で話を聞いている人は、座席が互い違いになっていると思います。校庭で話を聞いている人は、３ｍ四方に仕切られたスペースにいると思います。感染から身を守るために「ソーシャルディスタンス・社会的距離」を保つことが重要です。皆さんはこの「ソーシャルディスタンス」を意識して行動してください。少し具体的にいいます。「この後の移動時間で、教室を移動したり、お手洗いに行ったりすることがあると思います。そのときに友達との距離がある程度近くなってしまうことを防ぐことは難しいと思います。それでも皆さんには近くなりすぎないように意識して行動してもらいたいと思います。また、下校時も心配しています。友達と楽しくおしゃべりしながら帰りたい気持ちはよく分かりますが、自宅に帰るまでこのソーシャルディスタンスを意識してください」

２　感染から身を守るために「手洗いうがい、マスクの着用」が大切です。教室にあるアルコールで手を消毒することも皆さんの命を守るために大切です。これは、自分だけのためではなく、周りの人のためにも心がけてください。

３　感謝の思いを忘れずに行動するということです。
　　昨日１日かけて、皆さんが触れる箇所をすべて消毒しています。また、皆さんの保護者は、感染のリスクを分かった上で学校に送り出してくれています。それは、皆さんが、このような状況の中、少しでも中学生らしい生活をしてほしいという願いとともに、感染症予防の対策を先生たちと皆さんが一緒になって考え、そしてそれを守って行動してくれると信じているからだと思います。多くの人が皆さんの幸せを想い、この相談日を迎え、無事に終わることを願っています。
このような多くの人の支えがあって今日この場にいることを忘れずに、そのような想いに感謝し、みんなで意識して行動して、力を合わせて乗り越えて行きましょう。

最後に、何か困っていることなどがあれば担任の先生などに遠慮せず声をかけてください。皆さんの困っていることにも先生たちは一緒に考えていきたいと思っています。

では、今日が皆さんにとって心地よい１日となることを祈っています。

花小金井南中学校　校長　堀井賢治