新１年生のみなさん、ご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。今日残念ながらこの場に出席することができなかったすべての在校生が、皆さんのご入学を心待ちにしていました。その在校生一同の思いを代表して、今からお伝えします。
　中学校はどんなところ？と聞かれたら、私はおそらく、すごくあっという間に毎日が過ぎていくところと答えるでしょう。でもその花南中生の毎日は、楽しさや充実感にあふれています。
　皆さんが中学校生活の中で楽しみにしていることの1つに部活動があると思います。部活動に入れば、放課後や休日の時間も自分の好きな活動に打ち込むことができます。しかし、それを他の趣味や勉強、また委員会などと両立するのはかなり大変です。誰もが忙しさを感じることでしょう。それでも私は、いま自分が送っているこの生活が最高だと思っています。部活の一員として、目標に向かって仲間と過ごす時間は、一生記憶に残ると思います。ぜひ部活動に入ったら、その時間を大切にしてください。そして、日々の取組の中で、自分の小さな変化に気づき、自身の成長を確かめていってください。それを積み重ねていったとき、きっと皆さんそれぞれの中に部活動を続ける意味や意義が生まれてくるでしょう。
　さて、少し話は変わりますが、続いて花南中の二大行事についてお話ししたいと思います。この学校の二大行事とは、運動会と合唱コンクールです。これらはクラス対抗で行います。いま隣に座っている人が、協力し合うべき仲間になるということです。5月と11月は毎年、全校生徒が一丸となって、行事に向けて取り組む期間となっています。その取組の中で、今まで気づけなかった仲間の良さに気づくことができるでしょう。皆さんが花南中に在籍している間には必ずクラスでひとつになって何かを成す機会があります。その機会をぜひ大切にしてください。がむしゃらに取り組んでみてください。その先にはきっと計り知れないような達成感や充実感があると思います。
　令和になり、私たちは新型コロナウイルスの影響を受け続けています。制限の多い生活が始まって、皆さんはどんな思いをもったでしょうか。そんな生活もはや1年。制限があることを嘆くのではなく、その中でいかに思いっきり楽しんで、毎日を充実させていくかを考えていこう。それが花南中生全員の思いです。その思いで昨年から花南中ではたくさんの新しい取組を行ってきました。9月には運動会の代わりの取組として、花南オリンピックを行いました。ラジオ体操とリレーの2種目のみでしたが、優勝をめざしてクラス一丸となって練習を重ねました。自分のクラスはもちろん、最高学年である3年生の一生懸命な姿が私たちの記憶に刻まれました。2月には生徒会主催のお楽しみ企画として、有志によるパフォーマンスを行いました。本校初の取組として、事前に撮影した映像を、各クラスのテレビに流す形で実施しました。それぞれの特色あるパフォーマンスを全校で共有することができ、とても楽しい時間でした。このように、制限の多い生活の中でも、花南中はどんどん進化しています。おそらくまだ続くであろうこの生活。いま私たちにできること、いまだからこそできること、一緒に探して取り組んでいきましょう。
　新1年生の皆さん、今日から中学校生活が始まっていく中で、人との関わりを大切にしていってください。クラスメイトと、先生と、地域の方々と、そして私たち2年生、3年生と。たくさんのことに取り組み、たくさんの関りをもってください。そして、素敵な思い出をたくさん作っていってください。「和（かなう）〜繋がりあう三原色〜」これが、今期生徒会のスローガンです。人と人との繋がりを大切にして、花南中全体で明るい光を作っていこうという思いを込めました。花南中の学年カラー、青・緑・そして新入生の赤。この三原色の光は、それぞれが重なり合うことで輝きを増していきます。皆さんは今日から花南中の大切な赤色に輝く光です。ともに力を合わせ、花南中の明るい光を作っていきましょう。
　改めて、ご入学おめでとうございます。花小金井南中学校へようこそ。
令和3年4月7日
在校生代表

　桜の花吹雪の中から、若々しい新芽が芽吹くころとなりました。
　最初に、コロナ禍でさまざまな制限がある中、先生方をはじめ入学式開催のために準備をしていただいた皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。
　今日、私たち新入生は花小金井南中学校に入学しました。これから始まる中学校生活は、小学校のときとは違うことが多くあると思います。例えば、勉強は難しくなります。他にも、係や委員会など、クラスや学校のために行動することも増えるでしょう。そこで、中学生として心がけたいことが２つあります。
　ひとつめは、中学校の勉強にしっかりと取り組み、深く理解するということです。そのために、まず集中して授業を受けます。また、後から見て分かるようにノートをきれいに書きます。そして、わからないことや疑問に思ったことがあったら、さらに調べたいと思います。
　ふたつめは、スケジュール管理をきちんとしたいということです。私は小学校では仕事を忘れたことがありました。だから忘れないようにメモをとりたいです。また、時間に間に合うように、時間を見て行動したいです。
　小学校６年生のときは、コロナの影響で臨時休校になり、楽しみにしていた行事も中止になったものがあるなど、いつもは行えていたことができなくなりました。それでも、コロナ禍だからこそ気付いたこともあります。それは、「みんなで学ぶことの楽しさ」です。学校が再開され、授業などで友達の意見を聞くと、自分とは違う視点で物事を考えていて、新しい発見がありました。中学校でも友達と協力する中で、たくさんのことを学んでいきたいと思います。
　私たち新入生は小学校を卒業したばかりで、できないことやわからないことも多いと思います。だから、これから中学生として成長していきたいと思います。先生方、上級生の皆さん、地域の皆さん、ご指導よろしくお願いします。そして、保護者の皆さん、私たちの成長を温かく見守ってください。
令和３年４月７日
新入生代表

　本日は本校第４４回入学式を挙行するにあたり、新入生の保護者のみなさまに、ご来校いただき、式を開催できますことに、職員一同、心からお礼を申し上げます。ありがとうございます。
　新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。ここにいる１７８名の皆さんは、今日から伝統ある花小金井南中学校の一員となりました。皆さんの入学を心より歓迎します。
　さて、皆さんは昨年1年間、最高学年として、それぞれの小学校で活躍してきたと思います。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の対応として、これまで『当たり前』だと思ってきたいろいろなことが、中止や自粛となり不安や寂しい気持ちもまた実感したのではないでしょうか。この1年間そんな経験をした皆さんであればこそ、これまで以上に『当たり前』に感謝し、お互いを支え合えることが心地よいと感じて、今この場にいるのではないでしょうか。新型コロナウイルス感染症の収束が見られず、制限のある生活は続くことになると思いますが、小学校で身に付けた力に加え、これから花小金井南中学校の生徒としてさらに多くの経験を重ねて成長しながら素晴らしい中学校生活を送ることができると信じています。中学校生活は長い人生の中で最も伸び盛りの大切な時期です。新しい自分を見つけ、また友達の素晴らしいところを学び自分を鍛えて互いに切磋琢磨してください。また、みなさん一人一人には、かけがえのない個性があります。その個性の中にある長所や能力などは、自分自身の良さとして積極的に認め、伸ばしていきましょう。中学校生活の中で、多くの経験を通じて自分に自信をもてるようになってほしいと願っています。そして、3年間の中学校生活を修了し、卒業するときに『花小金井南中学校で良かった。この学校で学んだことを誇れる』と実感できるように頑張ってください。私たち教職員一同ずっと応援しています。
　結びに保護者の皆様、本日は大切なお子様のご入学、本当におめでとうございます。私たち教職員は生徒の限りない可能性を信じ、生徒の力を最大限に伸ばす事ができるよう全力をあげて教育活動に邁進していく覚悟です。お子様を中心として学校、家庭の力を合わせてさまざまな困難も一緒に乗り越えていけたら幸いです。ご家庭にも負担をお掛けすることになりますが、学校の教育方針をご理解の上、何卒ご協力をお願い申し上げます。今日から始まる１７８名の中学校生活が明るく充実したものになることを心から願って、校長式辞といたします。


令和３年４月７日　　　
小平市立花小金井南中学校　
校長　堀井　賢治