学校日記

平和教育特別授業:田戸サヨ子さんによる語り部授業(2)

公開日
2026/10/17
更新日
2026/10/17

「夢」を描き、追い求め、実現する!

10月14日(水) 田戸さんのお話の続きです。 田戸さんは、友達を県病院に連れて行ったあと、避難所に割り当てられていた市内から10kmも離れた川内村に歩いていきました。 町はひどい火事だったり、多くの人が亡くなったり苦しんだりしている中を夢中で歩いたそうです。 各家々の前の防火用の水槽には、きっと熱くて飛び込んだのでしょう、 隙間がないくらいびっしり、真っ黒になった人が入って亡くなっていました。 途中で、大怪我をした中学生くらいの男の子を家まで送ってあげたりしながら何とか川内村に着きました。その中学生は、その後数日で亡くなりました。 川内村では、無事だったお姉さんと再会でき、姉妹で広島市内にお母さんを探しに行ったのだそうです。 家の近く、あっちの川、こっちの川と必死に探し回りましたが、お母さんは見つかりません。 重なるように死んでいる亡骸の間を、せめて踏まないように気を付けながらお母さんを探したそうです。 奇跡のようにぐう善が重なって、臨時の収容所に横たわるお母さんと再会できました。 そして、やっとのことで、お母さんの実家にお母さんを連れていくことができました。 何とか連絡を取って、疎開していた妹もお母さんに会いに戻ってきました。 妹に会えたのも束の間、 「三人仲良く暮らすように、どんなことがあっても真っ直ぐに生きていくように、・・・」 と言い残してお母さんは亡くなってしまいました。 今まで精一杯生きてきました・・・ そうすることで、「助けてください」「水をください」と呻く人たちに何もしてあげられなかった方々への、せめてものつぐないになれば・・・ と、時折じっと当時を思い出すように、かみしめるように、 しかし毅然とはっきりした声と言葉で、田戸さんはこどもたちに語ってくださいました。