小平市の教育目標

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小平市教育委員会の教育目標及び基本的な考え方

小平市教育委員会の教育目標

 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。
  また、教育は、社会の変化に対応して、絶えずその在り方を見直していかなければならないものであり、社会の成熟化、国際化の進展に伴う経済・社会のグロ− バル化、科学技術の発展・情報技術革命、地球環境問題の発生、少子高齢社会の進展、人口の減少問題など、時代の変化と社会の要請に主体的に対応し、21世紀を担っていく人間を育成することが求められている。

  小平市教育委員会は、このような考えに立って、子供たちの健やかな成長を地域社会が見守り、支え、応援していく社会の実現と、生涯にわたって心豊かな人 生を送るための生涯学習社会を目指し、積極的に教育行政を推進していくため、以下の「教育目標」を設定した。

小平市教育委員会は、子供たちが、知性、感性、道徳心や体力をはぐくみ、人 間性豊かに成長することを願い、
○ 互いの人格を尊重し、思いやりと規範意識のある人間
○ 社会の一員として、社会に貢献しようとする人間
○ 自ら学び考え行動する、個性と創造力豊かな人間
 の育成に向けた教育を重視する。
 また、家庭教育、学校教育及び社会教育を充実し、だれもが生涯を通じ、あらゆる場で学び、支え合うことができる生涯学習社会の実現を図る。
 そして、教育は、学校と家庭、地域社会のそれぞれが責任を果たし、連携して行われなければならないものであるとの認識に立ち、市民の教育への参加を一層推進していく。

                               


小平市教育委員会の基本的な考え方

 小平市教育委員会は、「教育目標」を達成するために、 以下の「基本的な考
え方」及び施策の方向に基づき、総合的に教育施策を推進する。


  【基本的な考え方1 「人権尊重の精神」と「社会貢献の精神」の育成

 すべての大人、子供たちが、人権尊重の理念を正しく理解するとともに、思いやりの心や社会生活の基本的ル−ルを身に付け、社会に貢献しようとする精神 をはぐくむことが求められている。
 そのために、人権教育及び心の教育を充実するとともに、権利と義務、自由と責任についての認識を深めさせ、公共心をもち自立した個人を育てる教育を推進 する。                       


【施策の方向】
(1) 人権尊重の理念を広く社会に定着させ、あらゆる偏見や差別をなくすため、国が策定した
  「人権教育・啓発に関する基本計画」を踏まえるとともに、「東京都人権施策推進指針」等に
  基づき、人権教育を推進する。

  @ 人権施策推進指針に示された、女性、子供、高齢者、障がい者、同和問題、アイ
    ヌの人々、外国人、HIV感染者等、犯罪被害者やその家族、その他の人権問題な
    どの課題について、学校教育や社会教育等を通じて、人権教育を効果的に進める。
     また、同和問題をはじめ様々な人権課題にかかわる差別意識の解消を図るための
    教育を推進する。

  A 相互に支え合う社会づくりを目指して、自他の権利を重んじ、義務を確実に果たす
    ことや人への思いやりが実際の行動につながるよう、社会体験や自然体験、交流活
    動などの学習の機会を充実する。

(2) 子供たちが、思いやりの心や社会生活の基本的ル−ルを身に付けるとともに、社会
  貢献の精神をはぐくむため、「心の東京革命」の趣旨を生かし、家庭・学校・地域社会
  が連携して体験活動を中心とした「小平の教育」を推進する。

  @ 市民の教育に対する関心を高め、教育について共に考える「東京都教育の日」を中心
  にして、家庭・学校・地域社会の協働した取組を推進する。

  A 家庭においては、家族の語らいを大切にするとともに、体験活動の共有化を図り、家
  族が互いを思いやる心優しい家庭を築いていくことを期待する。そのために、家庭教育に
  関する学習の機会を設けたり、情報の提供に努めたりして、積極的な働きかけを行う。

  B 学校においては、健全で豊かな心を育成することをねらいとして、ボランティア活動
  や地域活動など様々な体験活動を保護者・地域住民と一緒に推進するとともに、道徳授業
  地区公開講座の着実な実施を通して道徳教育の充実を図り、道徳的実践力をはぐくむ。

  C 地域社会においては、子供たちが豊かな人間性を身に付け、社会の一員としての自
  覚を高められるよう、親子のふれあいや地域住民との交流が求められている。
   そのために、自然体験や文化活動、スポーツ活動などの推進を図り健やかな身体を養う
  とともに、生涯学習で学んだ成果を地域や学校へ還元し、社会貢献していくシステムを整
  備していく。

(3)子供たちが、家庭・学校・地域社会の連携のもとに、生命を尊び、自然を大切にする
  など、豊かな情操と道徳心・規範意識を培い、道徳的実践力をはぐくむ。

(4)いじめ、不登校など、子供たちの多様な課題の未然防止と迅速な対応に努め、互いに
  認め合い共に学び合う学校づくりを進めるため、関係諸機関との連携を図るとともに、学
  校における相談機能の一層の充実並びに教育支援室及び教育相談室の整備・充実を図る。

(5)「セーフティ教室」や「地域安全マップ」の作成などを通して、子供たちの自らの非行・
  犯罪被害を防止するとともに、防犯・防災意識や自立心をはぐくむ。


    【基本的な考え方2 「豊かな個性」と「創造力」の伸長】

 国際化・情報化がめざましく進展する社会にあって、社会の変化に対応できるよう、子供たち一人一人が幅広い知識と教養を身に付け、思考力、判断力、表現力などの資質・能力をはぐむことが求められている。
 そのために、学力の向上を図り、子供たちの個性と創造力を伸ばす教育を重視するとともに、国際社会に生きる日本人を育成する教育を推進する。


【施策の方向】
(1)国際社会の中で活躍し、我が国の発展に貢献する人材を育成するため、独創性や
  才能を伸ばす、多様な教育方法等の工夫・改善を推進する。
  @ 幼稚園、保育園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、大学等の校種間のつ
   ながりや学校間の連携を重視した教育を推進する。
  A 子供が自らの資質・能力を発見し、自己実現を図る力をはぐくむことができ
   るよう、カリキュラムや指導法、評価法の工夫・改善を図る。

(2)一人一人の子供の「人間力」を育成するという基本的な考え方に立ち、基礎・
 基本を確実に身に付ける教育を推進し、確かな学力の向上を図る。そのために、習
 熟の程度に応じた少人数学習集団の編成や教科の選択幅の拡大、学習支援ボランティ
 アの活用を進めるなど、個に応じた多様な教育活動を推進する。
 @ 「全国学力・学習状況調査」や「児童・生徒の学力向上を図るための調査」を活用し、
 その結果に基づき「授業改善推進プラン」を作成・実施・検証・改善する授業改善サイクル
 を定着させることにより、授業改善に努め、子供たちの学力向上を推進する。
 A 基本的生活習慣の確立が学習活動を支えていることから、家庭における生活習慣
  の改善を目指し、家庭への働きかけを促進する。
 B 大学や関係機関等と連携し、子供たちの個性や創造力を伸ばすための多様な事
  業を推進する。

(3)勤労観、職業観や主体的に進路を選択する能力・態度をはぐくむために、職業体
  験等を推進し、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養い、キャ
 リア教育の一層の充実を図る。

(4)学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(ADHD)、高機能自閉症等を含め
  障がいのある子供たちが、その障がいの状態に応じ、十分な教育を受けられるように
  する。小・中学校においては、特別支援教育コーディネーターを中心に校内委員
  会を充実させ、小・中学校における特別支援教育を円滑に進める。

(5)児童・生徒に、情報を適切に活用する能力を育成するとともに、学習に対する興
  味・関心を高め、理解を深めるために、小平市教育情報ネットワーク(こげらネッ
  ト)をはじめとするITの一層の活用と充実を図る。

(6)文化活動を通して、豊かな個性や創造力を発揮し、互いに交流できる機会を充実
  することによって、児童・生徒の芸術的感性を高め、豊かな情操をはぐくむ教育を
  推進する。

(7)子供たちに、すすんで読書をする態度をはぐくむため「小平市子供読書活動
  推進計画」に基づいた教育を推進するとともに、学校図書館の充実並びに学校と市
  立図書館との連携を推進する。

(8)個性を発揮し、創造的な活動基盤となる健康や体力に関する意識を高め、健康を
  保持増進する資質や能力をはぐくむとともに、学校と家庭・地域が連携・協力した
  子供たちの体力づくりや食育を推進する。

(9)東京都男女平等参画基本条例に基づき、男女が互いの違いを認めつつ、個人とし
  て尊重される男女両性の本質的平等の理念を子供たちに理解させ、その具現化を
  図るため、適正な男女平等教育を推進する。

(10)伝統や文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する態度とともに、
  他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う教育を推進する。


    【基本的な考え方3 「生涯学習・スポ−ツ」の振興と「文化財」の保存・継承】

 少子高齢社会の中で、総合的な教育力の向上や世代を超えたコミュニティづくりを目指し、活力ある社会を築いていくよう、子供たちの健やかな成長を社会全体で支えるとともに、市民一人一人が生涯にわたって学び、社会に貢献で きるようにすることが求められている。
 そのために、家庭、学校、地域の教育力を高め、その連携が進むよう支援するとともに、人々が生涯を通じて、自ら学び、文化やスポ−ツに親しみ、社会参加できる機会の充実を図る。

【施策の方向】
(1) 高齢社会に対応するため、学習の機会を広く提供するとともに、一人一人が社会
  参加できるよう、生涯学習の振興を図る。

(2) 地域の教育力の再構築を目指し、市民が学習の成果を地域活動に生かすことが
  できる生涯学習の仕組み作りを推進する。

(3) 子供たちの「次代を担う力」をはぐくむために、地域住民が主体となって、大学等の様
  々な機関と連携を図り、学校内外における教育活動や家庭教育を支援する仕組み
  をつくり、家庭・学校・地域社会の教育力の総合的な向上を図る。

(4)生涯学習施設である公民館や図書館等の学習機能を充実し、学習の場の提供と交流の機会
  や情報の提供を行い、社会教育活動を支援する。

(5) 文化・スポーツ活動や自然体験などの社会教育事業を通じて、市民に生涯学習の機会と場
  を提供する。

(6) 小平市に伝わる有形・無形の文化財の保存・継承に努めるとともに、文化財の公開・活用を
  通して、市民が文化財に親しむ機会の充実を図る。 

(7) 市民のスポ−ツの振興、健康・体力づくりを進めるため、スポ−ツ活動の場の整備や生涯
  スポーツを支える人材育成、団体等との連携・協働の仕組みづくりを推進する。


  【基本的な考え方4 「市民の教育参加」と「学校経営の改革」の推進】

 家庭・学校・地域社会の協働と市民の教育参加を進め、市民感覚と経営感覚をより重視して、教育行政を力強く展開することが求められている。
 そのために、広域的な視点に立つ教育行政を進めるとともに、東京都及び区市町村教育委員会との緊密な連携・協力のもとに、効率的で透明性の高い開かれた、市民に信頼される魅力ある学校づくりを目指した自律的な学校経営への改革を進めていく。

【施策の方向】
(1)学校内外における子供たちの安全を確保するために、セーフティ教室の実施や学校で
  の地域安全マップの作成、ボランティアに対する巡回の働きかけ等、警察・学校・
  保護者・地域社会が一体となった取組を推進する。

(2)各学期1回の学校公開週間や学校経営協力者会議などを通じて、保護者や地域住
  民の学校教育活動への参画を求めるとともに、その評価を学校経営に積極的に反映
  させ、開かれた学校づくりを一層推進していく。そのために、自己評価や学校関係者評価、
  第三者評価を充実させ、保護者や地域に向け学校説明会及び報告会を開催する。

(3)地域の教育力を学校に導入することを通して、家庭・学校・地域社会の連携によ
  る開かれた特色ある教育活動を推進させていく。そのために、学校支援ボランティ
  ア・コーディネーター等を積極的に学校に導入し、教科等の学習に加え、クラブ活
  動、部活動など学校の様々な教育活動の一層の充実を目指し、市民の参画を推進する。

(4)保護者や地域住民の意見等を的確に反映させ、地域に開かれた信頼される学校づ
  くりを進めるため、保護者や地域住民等が一定の権限と責任をもって学校経営に参
  画するコミュニティ・スクールの導入を推進していくとともに、その研究を継続する。

(5)学校をはじめとする教育施設は市民の共有財産であるとの観点から、学校施設・
  機能の開放や施設の一層の効率的な運営を図る。

(6)学校教育の改善に対する各学校の自律的取組を進め、魅力ある学校をつくるため、
  校長のリ−ダ−シップの確立を図るとともに、主幹教諭の育成及び配置により、学校の
  組織的な課題対応力の向上を図る。

(7)教員の資質・能力を高め「授業力」の向上を図るため、教員のライフステージに
  応じた新たな研修体系に基づいた初任者研修、2・3年次授業研究、4年次授業研
  究、10年経験者研修、教科等研究等を一層効果的に推進する。さらに、校内研修
  の活性化への支援を通して、学校内において人材を育成する仕組みを整える。

(8)子供たちの教育を担い、学校経営を支える教職員の健康の保持増進を図り、
  効果的な健康管理を推進する。



                  平成20年3月27日小平市教育委員会改正