平成19年度
  「全国学力・学習状況調査」
       の結果について
(前編)


 本年度4月に実施された「全国学力・学
習状況調査」の結果が、平成19年10月
24日に文部科学省から発表されました。
今月号から2回にわたり、調査の内容と全
国、東京都及び小平市の結果の概要をお知
らせします。

Ⅰ 調査の概要

1 実施日 平成19年4月24日(火)

2 調査の目的

 (1)全国的な義務教育の機会均等とそ
  の水準の維持向上の観点から、各地域
  における児童・生徒の学力・学習状況
  を把握・分析することにより、教育及
  び教育施策の成果と課題を検証し、そ
  の改善を図る。

 (2)各教育委員会、学校等が全国的な
  状況との関係において自らの教育及び
  教育施策の成果と課題を把握し、その
  改善を図り、併せて児童・生徒一人一
  人の学習改善や学習意欲の向上につな
  げる。

3 調査対象 小学校第6学年、中学校
       第3学年の全児童・生徒

4 調査内容

 (1)教科に関する調査

   ① 国語A
     (主に「知識」に関する問題)



    基礎的・基本的な言語活動や言
   語事項に関する知識・技能が身に
   付いているかどうかをみる問題

  ② 国語B
    (主に「活用」に関する問題)
    基礎的・基本的な言語活動や言
   語事項に関する知識・技能を活用
   することができるかどうかをみる
   問題

  ③ 算数・数学A
    (主に「知識」に関する問題)
    数量や図形などについての基礎
   的・基本的な知識・技能が身に付
   いているかどうかをみる問題

  ④ 算数・数学B
    (主に「活用」に関する問題)
    数量・図形などについての基礎
   的・基本的な知識・技能を活用す
   ることができるかどうかをみる問
   題

(2)生活習慣や学習環境等に関する
  質問紙調査


  ① 児童・生徒に対する調査
   学習意欲、学習方法、学習環境、
   生活の諸側面等に関する調査

  ② 学校に対する調査
   指導方法に関する取り組みや人的
   ・物的な教育条件の整備状況、児
   童・生徒の体力・運動能力の全体
   的な状況に関する調査


   


 
Ⅱ 教科に関する調査結果の概要



教科名 小学校第6学年 中学校第3学年
全 国 東京都 小平市 全 国 東京都 小平市
国語A 81.7 82.8 83.3 81.6 81.6 83.2
国語B 62 66 68 72 72 74
算数・数学A 82.1 83.7 83.7 71.9 71.4 75
算数・数学B 63.6 65.7 67.1 60.6 60.6 63.5


注1)表中の数値は平均正答率を
  表す。(単位:%)


注2)全国及び東京都は、国立・
  私立学校を除く公立学校のデ
  ータとする。





Ⅲ 調査結果の考察


  教科に関する調査の結果を見ると、
 主に知識を問う「Aの問題」の調査は、
 中学校の数学を除き、平均正答率が80
 %を上回っています。このことからは、
 今回出題された内容に関して、概ね理解
 しているととらえることができます。
  一方、知識・技能を活用することがで
 きるかどうかをみる「Bの問題」の調査
 は、どれもAの調査の平均正答率を10
 ポイント前後下回っていることから、児
 童・生徒が身に付けている基礎的・基本
 的な知識・技能を活用することに課題が
 あると言えます。


Ⅳ 今後の対応

  各小・中学校においては、「教科に関
 する調査」の結果をより詳しく分析する
 ことにより、各学校の指導上の課題を明
 らかにした上で、授業改善を図ってまい
 ります。特に、「基礎的・基本的な知識
 ・技能」の一層の定着を図るとともに、
 「知識・技能の活用」については、授業
 だけでなく、日常の生活の中で役に立ち
 活用できる力となるように、具体的な指
 導内容や指導法の工夫を推進してまいり
 ます。
  教育委員会においても、少人数指導の
 充実や学校支援ボランティア、ティーチ
 ング・アシスタント等の活用を通して、
 児童・生徒の学力向上に向けた学校の取
 り組みを支援してまいります。

〈次号は、「生活習慣や学習環境等に関す
 る質問紙調査」について概要をお知らせ
 します。〉
              (指導課)

 



 平成19年度
  「全国学力・学習状況調査」
       の結果について
(後編)


  今月号では、「全国学力・学習状況調査」の結果に
ついて、「生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査」
で明らかになった児童・生徒の学習意欲、学習方法、
学習環境や生活の諸側面等に関しての調査結果の概要
を、調査結果の考察と今後の対応とともにお知らせい
たします。

Ⅴ 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査の結果
 の概要


 児童・生徒質問紙調査の結果概要は左票のとおりです。

児童・生徒質問紙調査の結果概要   (%)
質 問 事 項 小学校 中学校
あてはまる どちらかと
いえばあて
はまる
合計 あてはまる どちらかと
いえばあて
はまる
合計
朝食を毎日食べていますか 89.3 06.5 95.8 82.4 11.2 93.6
ものごとを最後までやりとげて、うれしかった
ことはありますか
76.6 18.9 95.5 72.6 20.5 93.1
家で学校の宿題をしていますか 80.9 13.6 94.5 52.3 27.6 79.9
家で自分の興味のあることについて調べたり、
勉強したりしていますか
29.0 24.9 53.9 20.5 23.3 43.8
学校で友達に会うのは楽しいと思いますか 83.9 12.8 96.7 78.2 16.6 94.8
学校のきまり(規則)を守っていますか 32.7 53.1 85.8 43.5 42.7 86.2
友達との約束を守っていますか 59.9 36.4 96.3 58.3 37.5 95.8

選択肢(あてはまる⇔あてはまらない)による平均正答率の差が大きな質問事項   (%)
質 問 事 項 小学校 中学校
朝食を毎日食べていますか 15.2 17.6
身の回りのことはできるだけ自分でしている 20.4 18.0
ものごとを最後までやりとげて、うれしかった
ことはありますか
20.8 16.7
家で学校の宿題をしていますか 19.3 19.5
学校のきまり(規則)を守っていますか 17.4 28.7


   

Ⅵ 調査結果の考察

 〈朝食を毎日食べていますか〉という質問に、小・中
学校ともおおむね95%の児童・生徒が「あてはまる」と
回答し、とても良好な結果でした。朝食を食べて登校す
ることは、学校生活を送る上で非常に大切なことですの
で、今後ともどうぞよろしくお願いします。

 〈ものごとを最後までやりとげて、うれしかったこと
がありますか〉という質問にも、ほとんどの児童・生徒
が「あてはまる」「どちらかというとあてはまる」と回
答しています。また、「あてはまる」と回答した児童・
生徒は「あてはまらない」と回答した児童・生徒より学
力調査の平均正答率が20ポイント程度高い結果でした。
最後までやりとげた達成感や成就感と学力には強い相関
傾向が見られます。達成感や成就感のもてるような教育
活動が重要であると考えます。

 〈学校のきまり(規則)を守っていますか〉という質
問にも「あてはまる」と回答した児童・生徒は、「あて
はまらない」と回答した児童・生徒よりも学力調査の平
均正答率が高い傾向が見られます。
特に、中学校では28ポイントも差がありました。規則
を理解し、規則を守って学校生活を送ることと学力との
間に強い相関があることがうかがえます。
 学力向上のためには、学校が家庭や地域と連携し、規
則正しい生活や様々な体験活動の推進も重要であると考
えます。


Ⅶ 今後の対応

 各小・中学校において「生活習慣や学習環境等に関す
る質問紙調査」の結果をより詳しく分析することにより、
各学校の指導上の課題を明らかにした上で、生活や学習
についての指導の改善を図ってまいります。
 教育委員会においても、児童・生徒の学力向上に向け
た学校の取り組みを支援してまいります。今後も児童・
生徒の健やかな成長のためご協力をお願いします。

                   (指導課)