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平成23年度 校内研究報告

 今年度本校では、教職員全員が授業を公開し、具体的な授業を参観し合うことで授業を実践する力、子どもたちの学習状況を見取る力を高めることを目指しています。これらの活動が、一人一人の「確かな学力」の獲得につながることを願っています。
 ここでは、本校の研究概要や、最近行われた公開授業を紹介します。

研究の概要 
  1.本校の研究の構想
  2.研究の進め方
  3.十四小が考える授業力
第2学年(生活科) 「こぶしゆうびんきょくをひらこう」 1月25日(水)
〜〜実践の目的〜〜
 学校で毎年行っている「こぶしゆうびんきょく」をひらくために、どのような準備が必要かを話し合う活動を行いました。 
〜〜授業の様子〜〜
 郵便局見学の成果を生かして、どのような準備が必要かについて、班ごとに話し合います。はがきを売る、仕分けする、消印を押すなど、実際に郵便局で見てきた仕事をもとに、自分たちの「ゆうびんきょく」のイメージを膨らませていきます。十四小で毎年行われている「こぶしゆうびんきょく」を、どのように開いて運営していくかについて、一つの方法が示されました。今後の実践を基に、生活科の全体計画の改善も視野に入れながら、「ゆうびんきょく」に関わるよりよい活動が工夫されていくきっかけとなりました。

第6学年(体育科) 「病気の予防」 12月 1日(木)
〜〜実践の目的〜〜
 病気がなぜ起こるかを学習するために、先天性免疫不全症候群(AIDS)を取り上げました。
〜〜授業の様子〜〜
 病気がなぜ起こるかを学習した上で、AIDSがどのように感染するかを予想しました。感染力が非常に弱いことや、隣に座っただけではうつらないことなどを基に、病気に対する偏見をもつことがいかに危険なことかを学びました。今回は6年生の学級で養護教諭が授業を行いました。今後、学級担任と養護教諭が授業の中でティームを組むなど、新しい授業の可能性も示唆されました。

(板書から)


(活用した資料)
第4学年(社会科) 「玉川兄弟と玉川上水」 11月30日(水)
〜〜実践の目的〜〜
 玉川上水がどのようなルートで引かれたかを予想する活動を通して、自分の学習問題をつくる授業が提案されました。

〜〜授業の様子〜〜
 江戸城の南側に配水するために、なるべく近い川から水を引くことを考えた子ども達に、実際は43km離れた場所から水路を作った事実を伝えました。この事実に、「どうして遠くから引いたのか」「なぜ8か月という短期間で完成したのか」などの疑問が出されました。自分の予想と現実とのギャップの間に疑問を生み出すという、社会科授業の典型的な手法が紹介されました。

(授業の様子から〜)


(板書から)
第2学年(算数科) 「かたちをしらべよう」 10月27日(木)
〜〜実践の目的〜〜
 もののかたちについて観察や構成などの活動を通して、三角形や四角形を構成する要素に目を向けて、形を分類できるようにすることを目的に授業が展開されました。

〜〜授業の様子〜〜
 三角形や四角形の性質という既習事項をもとにしながら、本時の学習が進みました。長方形や正方形を対角線で切って、どのような形ができるかを、既習事項をもとに考え、直角三角形の性質を具体的に理解させるという展開をとっていました。子どもたちは終始、具体物を操作する活動を通して、図形の性質を体験的に学んでいました。前回の低学年の授業と同様、「具体的な操作」を丁寧に組み立てた授業でした。

(授業の様子から〜)

(黒板にはられた形)


第1学年(算数科) 「どちらがながい」 10月19日(水)
〜〜実践の目的〜〜
 これまで「並べて比べる」「テープなどに写し取って比べる」という活動してきた子ども達に、「任意単位のいくつ分」という比べ方があることを理解させることをねらいにおいた実践でした。

〜〜授業の様子〜〜
 先生の机と、子ども達の机の長さを比べるという活動を軸に、授業が展開されました。鉛筆を使って先生の机の幅をはかる活動を通して、自分の机のはかり方を知った子どもたちは、さっそく自分の机の長さを鉛筆を使ってはかります。しかし、一人一人の鉛筆の長さが違うために、長さが「鉛筆3本分」から「5本ちょっと」までとばらつきが出てしまいました。さらに、先生が準備した通常の2倍強の長さのを使うと、先生の机の方が子ども達よりも狭いものになってしまいます。
 具体的な活動を繰り返すことで、「どうやったら比べられるか」を子ども達が体感していきます。低学年の授業で大切な「具体操作」を丁寧に組み立てた授業実践をもとに、日々の授業のあり方を考えさせてくれる貴重な提案でした。

(授業の様子から〜)

(鉛筆で机の長さをはかる)

(一人一人で長さをはかる)

第5学年(国語科) 「聞くことについて考えよう」 9月14日(水)
〜〜実践の目的〜〜
 友達の意見に適切な言葉で話したり、相手の意見を聞いたりすることをめざして、インタビュー活動をシミュレーションする授業が提案されました。 

〜〜授業の様子〜〜
 インタビューをする人、される人、様子を記録する人の三役に分かれて、インタビューの練習をしました。インタビューのポイントとして、丁寧な言葉で話す(話し手の留意点)、相づちを打ちながら聞く(聞き手)などのポイントが、子ども達から出されていました。
 インタビューを続けていくことで、互いにわかり合う、理解し合うことができるなど、国語科の目標を超えたねらいも想定されていました。
 今回のインタビューの学習は、学級活動の話し合いにとどまらず、社会科や総合的な学習の時間の取材にも活用できる内容でした。今後、この学びがどのように生かされていくのか、生かされている様子を見取る評価方法の開発など、学習の継続・発展に向けた課題が見えてきた貴重な実践でした。

(授業の板書から〜)

(グループごとに話し手と聞き手に別れます)

(最後に全員の前で発表します)


第6学年(国語科) 「伝えられてきたもの」(狂言:柿山伏) 7月8日(金)
〜〜実践の目的〜〜
 伝統的な言語文化に親しむことめざして、狂言を取り上げました。大きな目標は下の2点でした。
 ・現代に通じる昔の人のものの見方や感じ方に触れ  ること。
 ・現代とは違う、狂言独特の言葉遣いや言い回しに気  付くこと。
〜〜授業の概要と結果〜〜
 ビデオやCDなどを活用して歌舞伎や人形浄瑠璃に、現代とは違う独特の言葉遣いに触れた後、狂言の学習に入りました。
 実践に当たっては、山伏と柿主の人柄を考えたり、各の行動から性格を予想したりしながら、表している様子について自分なりの考えを整理していく展開がとられました。社会科で学習した時代を代表する文学作品や古典芸能についての知識も、狂言の学習内容を深めていく一助になっていたようです。
 今回の実践は、子供たちにとって狂言への関心を高めたり、現代との言い回しの違いに気付く契機になっていました。一単位時間の構成の仕方や、子供同士の交流の方法などについて、今後の授業づくり・授業改善への示唆が得られた貴重な授業公開でした。

(授業の板書から〜狂言の写真を使い構成しました)

(登場人物の人柄や性格を考えます)

(高学年の国語科の教科書は分厚くなりました)

第5学年(道徳) 「うばわれた自由」 自由規律1-(3)  6月30日(木)
〜〜授業の概要〜〜
[実践で育てたいこと]
・規律ある行動をしようとする心情を育てる
・本当の自由について,自分の生活と関連付けなから考えようとする力
[言語活動の充実]
・登場人物の心情について友達と意見交換をする活動
・本当の自由について,自分なりの考えを文章にする  活動
〜〜授業の結果〜〜
 題材の読みとりを手がかりにして,自由に対する自分の考えを深めていく展開がとられました。登場人物の心情を話し合う場面では,「自由とは決まりを守って行動することだ」など,道徳的な価値に迫れる子どもの反応がありました。自由について考える過程では,学校の決まりや日常生活の様々な場面で,周囲とのバランスを考えて行動を律することの大切さについて考えている意見が出されました。「規律を守ってこそ自由だ」という道徳的な価値に迫れる反応も多数ありました。
 言語活動を目標を実現するための手段ととらえなおして,授業実践を進めていく今年度の研究にあって,貴重な提案がなされました。

(授業の板書から〜題材の構成を示しました)

(登場人物の心情を考えます)

(「本当の自由」について自分なりの考えをまとめます)

第1学年(国語科) 「はをへを つかおう」 6月23日(木)
〜〜授業の概要〜〜
育てたい力
 ・自分から簡単な文をつくる意欲を高める。
 ・「は」「を」「へ」の助詞に注意して文を作る。
言語活動の充実
 ・構成が整った文を繰り返し音読し、詞に注意した文  が作れるようにすること。
 ・視写と音読を繰り返すことで、表記と発音が違うこと  を理解すること。
学んだことの活用
 ・文構成の整った文章をもとにして、自分で工夫して   文を作ること。
〜〜授業の結果〜〜
■「あんぱんまん(  )たべる」の( )に助詞を入れていく活動を進めました。時には動作化を取り入れて、適切な助詞を選ぶ活動が提案されました。文構成の整った文章を読むという既習事項を基に、主語や目的語、述語を自分で決めて全文を作る活動をすすめて、子ども達の関心を高めながら言語活動が展開されました。

(授業の板書から〜文章の構成を的確に示しました)

(主語・述語を短冊に書く)


第3学年(社会科) 「学校のまわりの様子」 5月18日(水)
〜〜授業の概要〜〜
「ちいきたんけん」で見つけてきたものを地図に表現しました。これを基に、学校の周りの土地利用、交通の様子、公共施設の位置(その働き)などを考えるとともに、土地利用の意味を考えようとしました。
〜〜授業の結果〜〜
■授業の前半で、学校の周りの土地利用の様子を確認することができました。
■授業の後半では、「駅の周りに店が集まっている理由」など、土地利用の意味について話し合い、 自分なりの考えを友達と交換することができました。
[研究協議会より]
■授業の最初と最後の認識に深まり・高まりをもたせるために、今後とも言語活動や教材を工夫したい。 

(授業の板書から〜地図の活用をしました)

(授業中の机間指導)

第4学年(社会科) 「火災からくらしを守る」 4月28日(木)
〜〜授業の概要〜〜
学校で火事が起こった場合、消防車がどのように学校の周りに配置されるかを具体的に予想するために、話し合ったり文章で表現したりする活動(言語活動)を設定した授業が提案されました。
〜〜授業の結果〜〜
ほとんどの児童が出火場所に消防車を集めたのに対し、実際は分散させて様々な種類の車を停車させるという事実を提示したところ、多くの子供たちから「なぜパトカーがくるの?」「消防車を集めて止めないのはなぜ?」などの疑問が出されました。
 ※話し合ったり文章で表現したりする活動を通して、次時に自分が調べる内容を明らかにするこ  とができました。

(授業の板書から)


(学校を訪れた消防車)